2014年08月08日
フジロック’14 濃ーい一日第三弾
お知らせ
8月13(水)、14(木)日の二日間、お盆休みとさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
フジロック’14 7月26日
「はっきり言うけど、ファーストステージ、ここを選んだおまえたち!
センスいいぜ~ イエーイ!!」
ホワイトステージの横を歩いて行く途中、聞こえてきた。
ザ・スターベムズが今日のホワイトのトップのはず。
若さみなぎるフルスロットルな激しいドラミング、応えるように歓声。
気合いが入っている熱い様子が、ステージ外でも伝わる。
ホワイトステージは、二番目に大きな屋外ステージ。ハード系ロックバンドやエレクトロなど、実力派が揃う「裏メイン」とも呼ばれる所。いつも、強烈なパフォーマンスの、格好いいバンドが出演している印象です。
12:30
グリーンから20分ほど歩き、会場内かなり奥まった所にある、
オレンジコートに到着。
間に合えば少しでも聴きたかった。ホーメイ(喉歌。声帯の力で、口笛に似た音や、舌を動かし、きれいな倍音を紡ぎ出したりする独特な奏法)。
残念なことに、ちょうど終わっていた。会場が離れているから、どうしても一方を満喫すれば、一方を諦めることに…ああ…
木陰にイスを置き、まったり休憩。
風がぱったり止み、車の中に何本もあったうちわを、持ってこなかったことを後悔。
ヒカシューのリハ観ながらお昼ごはん。ガパオライス、700円を。
本当はスペアリブを食べたいのに、最近出回っているメニューをお試し。
炒めた挽き肉と野菜の具が少なく、味もちょっと物足りない。これはフジロックの出店の中では珍しいかも。(大抵は満足する味と値段です)
料金もこの内容では高い気がする。
13:20
ヒカシュー・フリー・インプロヴィゼーション・サミット
リーダーの巻上さんが尺八持って登場。
ゲストのホーメイの人との、声でのかけ合いが最高!
時折鳥のさえずりでおしゃべり?
人の声がこんなにもさまざまに自在に、喉で出せるなんて。
聴いたことのない低音の声に、魅了させられっぱなし。
心にグッと染み入り、知らぬ地の民族、風景までが、想像の心にひろがります。
勝手に遠くモンゴル地方に思いを馳せて。
(実際はロシア連邦トゥバ共和国の、世界的に有名な音楽ですが、私の見た目イメージはモンゴル)
次のゲストの坂田明さんを楽しみにしていたが、ホーメイを聴けたのが、いちばんの感動だった。
坂田さんは、ややコミックバンド的な
メンバーとのやりとりもあり、ヒカシューのノンジャンルな独特な音楽、インプロヴィゼーション(即興、アドリブ)を楽しんでいるようでした。
14;25
ふらっと隣のヘブンステージのお登紀さん(加藤登紀子)を見に寄る。
ちょっと観た間だけでも、平和や、今の社会はこれでいいのか、と考えて行動してる若者とのふれあいを語る場面などあり、おときさんらしさが満ちていました。
サウンドは結構重みのあるロックっぽい感じで、ベテランのバンド陣と、深い落ち着きある歌声が、「おときさんすごい、若い!」と思わせる素敵なフィールド・オブ・ヘブンです。
14;38
また5分ほど移動し、大友良英スペシャルバンドを観にジプシーアバロンへ。
ここは、アコースティックライブやトークが繰り広げられる小さなステージ。たくさんの人がしゃがんで待ってる。
大ヒット曲「あまちゃんのテーマ曲」で、待ってました!の盛り上がりスタート。楽しげな手拍子が起こります。
そのあと、いきなり「チェ・ゲバラに捧げる曲。あまちゃん流にやります!(笑)」
サックスがゆるやかに、ときに強く高低のある音で鳴り、とてもよい。どこがあまちゃん流かは理解できないけど…。
大友さんのギター演奏も、途中から入り、そこから一気にフリージャズっぽいサウンドのビッグバンドの展開に。目の前で、観て聴けるのが嬉しい。
所どころノイズ感あり、それがなかなかの精神の解放ミュージックと言ったらいいのでしょうか、心に浸透する。理屈抜きで。いいわあ。
続くエリック・ドルフィーの曲も、テンポ速い高揚感ある演奏で、大友ビッグバンドを知ることができた嬉しさが、心をいっぱいに。
再び10分ほど歩いてオレンジコートへ。
15:20
NARASIRATO ナラシラト
ソロモン諸島より来日。
私たちが今回、いちばん楽しみにしていたステージです。
衣装、なし(ほとんど裸です)。
楽器、竹筒5本ほどが二段に重なった笛と、大砲のように大きな、これも笛?と思いきや、しゃもじみたいなので、竹筒の穴を叩く打楽器とコンガだけ。
言葉、分からない。
なのに、なのに、期待通り、すっごいよかったです!
NARASIRATOとは、太陽を想って泣く、という意味で、雨の多い島での晴れ乞いの気持ちらしいです。
決して若くはなさそうなアーティストたちの、力強く躍動的で、幸福感漂うダンサブルな動き!
ステージ上のすべてが、私たちが知らない国、未知の世界のグルーヴ。
フォルクローレ調のヒュッ、ヒュッ、とした笛の風音は、アンデス音楽のそれに似ていますが、全然調子が違うのです。
まさしく太陽を呼び覚ますリズム。
後半、日本語歌詞での「マウント・フジ」になると、会場はにこやか度あふれる、よりウォーミングな空気に。
人懐っこい丸い目のヴォーカルの人が、うまいかけ合いで、グイグイみんなを乗せて、喜びいっぱいの会場となった。
『マウント・フジ♪ マウント・フジ♪ キミをワスレナイヨ~♪』
この衝撃的ナチュラルさ、Happyステージ。
絶対ワスレナイヨ~!!
ありがとう、ナラシラト!