フジロックリポート
2015年08月02日
行ってきましたフジロック2015♪Day2-25日後半
私たちはDay2、7月25日(土)に行ってきました。
この日は降水確率が0%。
朝から晴れのいい天気。
午後は薄曇りにもなっていき、
暑いながらも、過ごしやすい一日。
14:30
朝6時に、田代駐車場に停めてきた車の中で、
コーヒーとパンの簡単な朝食だったので、
昼ごはんはしっかり食べたい。
休憩タイムです。
ふたり分かれてごはんを買いに。
私はワールドレストラン内へGO
エチオピア・プレート
カレーに野菜の煮込みが添えられている。
スパイシーだけど、あっさり味。旨味がもう少し欲しい。
ワールドレストラン内のDJブース
この時間は、年代が自分に近そうな男の人が
いい感じにレコード回してた。
スタイル・カウンシル、シックなど、
ノリよく、好みの曲が次々流れ、
並んでる間も楽しい。
気づくと、フジロックのステージや音響のスタッフには、
中高年ぽい人が多い。
暑いなか、裏方で重要なところ支えているんだなあ。
えらいぞ~!
ヨシさんは、大好きな海老の油そばを。
エビが具にのっているのではなく、
海老のいい味がする醤油油で
麺を混ぜて食べる。これは美味しい!
あっ、また、撮る前に、ヨシさんぐちゃ混ぜ、
食されてしまった…
選んで撮らせてもらっているのではなく、
たまたま買う所にいる方が、
ステキな人ばかり!
15:20 いちばん大きなステージ、グリーンで、
NATE RUESS
感情のこもった、やや甘めのヴォイス。
手を上に挙げたり、歌いながら跳ねたりの、若さと躍動感。
大人数のバックバンドを従え、
ソロで歌う様子を、後方で聴きながら休憩。
ファンの期待どうり、FUN.の「We Are Young」も熱唱していた。
16:00すぎ
ちょっと覗いてみようかなあと、
軽い気持ちでレッド マーキーの
ゲスの極み乙女。を見に。
あれ、まだ中に入れないの?
会場の前に人がたくさん待ってる。
と思ったら、中はすし詰め状態。
入れない人で、あふれている。
確かに、すでにメジャーなゲス極。
きっと私みたいな興味本位組も、いるでしょうしね。
だって、耳に残るフレーズでしょ。
「♪ わたし以外、ワタシじゃないの~ ♪」
どんな人が歌っているのかと、思って…
結局、会場内には入れたものの、姿は全く見えず。
「♪ロマンスがありあま~る♪」 とか、
ああ聴いたことある、という最近の曲を、生で聴く。
歓声あがり、会場内の熱気が、前の方から伝わってくる。
子供を肩車して、いい汗かいてる若いパパが横にいた。
面白い楽曲に、個性ある細い声の歌。しっかりのビート。
とにかく聴いてみたい!
と、若い人の心を掴んでいるようでした。
17:20
次は、評判高き実力派ユニットを楽しみに、
この日の移動では、一番遠くのステージ、
ジプシーアヴァロンへ。
ここは、まったりナチュラルな雰囲気。
涼しくもなってきて、心地よい。
18:00小池龍平(gt.vo.)+エマーソン北村(key.)+沼澤尚(ds.)
ステージ前で芝の上に座って観られるなんて、
最高!
年配の人も、結構いる感じ。
小池龍平さんは、クラシックスタイル(ギターのヘッドを上げ、縦気味に構えるような)
の良い姿勢でガットギターを抱え、
柔らかクールないい声。
ゆったり丁寧な口調で曲の説明、メンバー紹介。
PA(音響全般)の方も紹介、挨拶。
真面目さがうかがえる。
ボサノヴァ数曲に、
ニール・ヤング、ボブ・マーリィのカバーなど、
どれも、テンポやアレンジが変わっていて、大人っぽい。
夕暮れどきに、似合う。
最後の方で、レゲエ調のいい演奏が始まり、
これは何?と思って聴いていたら
マイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」
サビに来て分かった位に、捻りある
すっごく素敵なアンサンブル!
ステージの3人+PA担当者のハイセンスな効果音
が作り出す、どこか切なく甘く惹かれる世界。
会場いちばんの歓声。
拍手が送られた。
ここは丁寧な音作りされていて、
ミュージシャン、PAの方の力量高く、
実に癒され、驚きもあり、楽しめました。
極上の音の場、音空間でした。
初めて聴いたユニットでしたが、
出合えて嬉しい。
もっとよさを書きたいですが、この辺で。
ぜひ、いつか一乗に来てほしいです!
時間がないので、近くにあった空いてそうな店を選び、
沖縄から出店の店で、タコライス、岩海苔そば(ソーキそば風)を
参考のために買ってみる。
申し訳ないけど、どっちも美味しくない。
そばはだしが全然きいていない。
タコライスも参考にならず、がっかり…
食べ物が美味しくないと、無口になるヨシさんと私。
もう少し満足感を求め、
再びオアシスのフードコートへ。(くいしんぼうな私だけ)
夕食を求める人たちで、ごった返しています。
牛タン入りつくねを買い、
落とさないように、埃つかないようにと、
気をつけながら戻る。
つくねはすこーし牛タン味で、コリっ。
美味しかったので、満足!
再びグリーンステージに。
19:20deadmau5
“ネズミくんDJ”がプロデュース
エレクトロニックなダンスミュージックを次々と。
フジロック会場が“巨大クラブ・NA E BA ”と化す!!
私はどうも飽きてしまい、苦手なジャンルですが、
こんなにみんなが自由に踊り、
心弾ませるミュージックなんだなあと、
今、という時代を実感。
ヨシさんも、そう感じてるかと思いきや、
「何も考えずに、聴いてノッてればいいんじゃない」
と、それなりに楽しんでいるようでした。
21:30
MUSE
いやいや、圧巻のステージでした!
夜のグリーンステージ、ヘッドライナーのビッグなバンドって
光の演出、演奏パフォーマンス、こんなに凄いのかと…、
ロックフェスティバルらしさを、味あわせてもらいました。
MUSEって、詳しくはないけど、
こういうのを、円熟!完熟期のバンド!!
っていうんじゃないかと思いました。
3人が120%、出し切っている感じ。
大きなバルーンが何個も出てきたり、紙吹雪がブワァーッと舞ったり。
へえー、結構よくある演出なんだ、って思いましたが、
全く、それでいい!そこがいいかも!!
って感じでした。
かなり後方から観ましたが、全体の様子を眺め、
熱狂ぶりも感じながら、ゆるく大物バンドを楽しむ。
贅沢な、興奮のステージでした。
プチテーマの中高年フェスウォッチングは、
1、夫婦らしき二人連れが多い。
2、娘や息子、孫の家族と一緒に来ている。
これ、いいですね、今まで気づかなかったです。
ファミレスならぬ、ファミフェスいこっ!♪です。
3、美魔女タイプの、ノースリーブでファッショナブル、
スタイルよしの50代らしきキレイな女性、たまに見ました。
4、長袖着ている人は、年相応っぽい、
ハイキングできそうな、アクティブおばさんタイプ、
3人位のグループで行動して、楽しんでる。
(ちなみに自分も長袖派)
5、男性は、誰かと一緒に来ているのかもしれないけど、
ひとりで、気ままにステージを見たりしている人も
多い気がした。
6、欧米系の外国人の男性は、Tシャツでも、シャツ姿でも、
ちょっと派手で、おしゃれ。靴はサンダルとかで、全体に軽装。
似合っていてカッコいい。遊び人っぽくもみえるけど…
日本人より、食べて飲んでを楽しんでいるようでした。
なんてところが、個人的印象、観察でした。
若者が多く集うフジロックですが、
要のところを支えているのは、
多くのベテラン中高年部隊!と、頼もしく感じました。
今年もたくさんの喜び、
生きる愉しみを感じさせてくれる音楽のお祭り
“フジロックフェスティバル”
が開催できた平和に感謝します!!
2015年07月26日
行ってきました!フジロック2015♪
25日(土)は、
新潟県苗場の、フジロック2015に、
出掛けてきました。
今年は、音楽を楽しみ遊びながらも、
自分たちと同世代、
“中高年の人たち、
フジロックを、どんなふうにエンジョイしてるの!?”
というプチテーマを持って、参戦。
でも、私たちにとっては、たった一日のお楽しみ。
あっちのも、こっちのも、聴きたい観たい。
各ステージ巡りにめいっぱい。
なかなか時間に余裕なく、
思っていたほどウォッチングできず…の結果でした。
あしからずです。
第二弾以降でお伝えしますね。
AM8:00ごろ
入場ゲート前に並び、開場を待ちます。
ざっと見回し、50代位の人は…
いなさそう……
20~30代らしき若者がほとんど。
何かブーンと音がしてるなぁと思ったら、
ドローンが上空に。
会場周辺を撮影しているようでした。
(主催者なのかはよく分かりませんが、
自分は見慣れてないし、落ちたりしているニュースも聞いているため、
近づくと、「離れて~」という気分に)
そういえばMUSEの新作が『ドローンズ』だからかな。
なんだか意味ありげ。
こういう光景って増えていきそう。
画期的な利点もあるのでしょうが、
どうなんでしょう。
私などは、もっと良く知って安心できないと…
見かけるたびに不安だなって、思いました。
気温は29℃。暑さはまだ楽な方。
入場し、すぐのところに東日本大震災復興の募金箱。
できることは協力したい。
まず募金し、フェス会場へ向かう。
早く会場入りしたので、
木陰のいい所にイスを置けた。
ここは休憩場所確保として、なかなか重要!
グリーンステージが広々しています。
オアシス広場へ出向き、今年の出店をチェック。
大きなケバブの塊りが、ドーンと3つも!
若い子多いから、売れちゃうんだろうなぁ。
今年初出店かも。。。
昨年なかったと思う店がいくつか。
三宅島のサバサンド
フォアグラ丼1000円
フランス、そば粉のガレットの店
毎年、この夏はじめてのトンボに出合う
10:30
さあ、ヨシさんが今お気に入りのユニット。
レミのヴォーカル、ふたりの世界に注目したい。
GRIM SPANKY(グリムスパンキー)を楽しみに
レッドマーキーへ。ここだけが室内ステージ。
風がなく蒸し暑い。前方に進み始まりを待つ。
10:50スタート
ボーカル・ギター(松尾レミ)&ギター(亀本寛貴)の
ユニット。サポートにドラム、ベースが加わってました。
心臓やお腹に、ドクンドクン。バコッバコッ。
と体にダイレクトに響く。バスドラム、ベースの重低音。
前にいるから当然だけど、強すぎに感じ、気になってしまう。
これって若い人は違うの?
自分の年だと、大音量のライブとかは、
こんな思いとともに、不向きになっていくのだろうか…
なんて、しょっぱな音量の刺激に、戸惑う。
中高年のフェスの楽しみ方は、
前の方は避け、後方で見るべし。。。かな!?
そんなことはないよね!!
隣りで観ているヨシさんは、全然平気そう。
私も、徐々に慣れてはきた。
心地よく感じる場所をキープして観よう!
ってことかなぁ
サウンド的に60,70年代がベースにあるようで、
ブルージーなロック。
若いアーティストがやっているのが、どこか斬新!
ギター弾き、うたうレミは23歳。
ハスキーボイスに、切れ長目の美しい女性。
歌って人気を高めた「MOVE OVER」は
カヴァーで英語の曲ですが
「日本語でうたい、発信するロックをやっていきたい!」
と、オリジナリティ十分の曲も披露。
期待したい、個性のあるユニットでした。
次はグリーンステージに。
11:30からの10-FEET
すでに盛り上がっている横へ入り込む。
彼らは、人の良さを感じる
ライブパフォーマンスの楽しいバンドだ。
タンクトップに、キャップを後ろ向きに被ったやんちゃ姿の
ギター・ボーカルTAKUMAも、
ベース弾きながらクルクル動き回るNAOKIも、イカしてる!
うーん、まわりに中年、いないなぁって
思っていたら
いた~! ステージ上に。
みんなに「飛べ~とべ~!」と煽っている
今年で40歳になるバンドマン、タクマが。。。
いいぞ~中年仲間入り~!
でも、まだ39歳ってことね。
30代までが多いイメージのフェス。
うーんと年は私と違うけど、
ごめんね、それでも40って聞くと、
親しみ感じちゃって。
昨夜フー・ファイターズ(メンバーが今年ライブ中に骨折した)
も同じステージだったため、
メンバーに「骨折したらあかんで!」と(笑)
夜ならケイタイとかで、ライトをみんなに振ってもらうけど、
今日は昼間だから…
「みんな、くつ、持ってぇ~」
と、楽しいお遊びスピリッツも、10-FEETらしい。
続いては、急いでホワイトステージに行き、
12:40 RIZE
ベースのKenKen、
人気者とは知っていたけど、
カリスマ性オーラ、出てる!
びっくり。なんか近寄り難い。
(下北で見るラフでシャイなケンケンとは、ちがう)
演奏始まると、ステージ前の空気が異様な揺れ。
ヘッドバンギング、あれです。
すごい熱気!
モッシュ(激しい押しくらまんじゅうみたいの)
する人も。
ヨシさんがいくらハード系なロックが好きでも、
ここは私にはキケン、場違い。
くっついて前に来過ぎた!
無理ムリ!ひとりで観てよ~と、
下を向きながら、後方へ移動。
会場の様子、写真撮る余裕なし…ふぅ…
RIZEのミュージシャンの一人ひとり、
オーディエンスの一人ひとり。
互いが、マジ真剣!
と向き合っている、なんだかすごい雰囲気感じ、
久々来たホワイトステージを退散。
もっと観ていたい!というヨシさんを連れて
グリーンステージに。
13:00前
上原ひろみのステージを、少しでも前で観たいので、
待機。
タイムテーブルでは、ちょうどよく両方観れそうでも、
実際は、グリーンステージのようなビッグステージだと
1時間前には、もうステージそばで観たい人が、
じっと待機しているので、
どこもが自由席の野外。前で観るのは簡単ではない。
(ヘッドライナーや人気出演者だと、
何時間も前のステージから、前方を動かずキープ)
会場移動も、人の間をぬいながら歩くので、
結構時間が掛かってしまう。
13:20上原ひろみザ・トリオ・プロジェクト
頑張ってステージ前10列目位に位置取るも、
真ん前過ぎて、ステージ中央の、
ベースのアンソニー・ジャクソンが全く見えない。
背の高い外人さんも前に居て、
上原ひろみもほぼ見えない。
難しい~
巨大野外ライブの観かた。
何とか、体の位置を微妙にずらし、
かろうじて見える場所をキープ。
夢中になって、ステージを観る。
演奏終了後に、後方振り返ると、
あふれんばかりの人たちが。
好きなアーティストの初グリーンステージに、
いっぱいの人が聴いてくれていたんだと、
このとき分かり、
ファンとして感無量!
音楽的な感動は、正直やや薄い。
時間的なことや、こんな大きな会場では、
そこはしょうがないかな。
でも、近いところで、
いつもと変わらぬ必死さ、懸命さで演奏し、
野外でのこのトリオを観ることできて、
清々しい喜びがあった。
一気に朝から14時半まで、
ジャンル混在!!
思いっきり楽しんだ前半でした。
2014年08月18日
フジロック’14濃ーい一日第4弾
ナラシラトのハートウォーミングなステージでの感動を胸に、
次はイスを持って、また15分ほど歩き、グリーンステージへ向います。
あたりは夕方、いくらか涼しくなってきた。
17:30
ザ・クロマニヨンズ
私より、ヨシさんが特にザ・ブルーハーツ時代から、ボーカル甲本ヒロトが好き。
なので、一度は生ヒロト観たいなと、メインステージのグリーンへやってきました。
「ロックンロール!!」の第一声。
クロマニヨンズらしくはじけてスタート。甲本ヒロトのうたがノンストップで、続く。
ステージ真ん前は、ダイブする若い人たちで早くも、ハードな状態に。
隣にいるヨシさんも、ずっと立って前のめり参戦。
『紙飛行機』、『エイトビート』ととばしてくると、スクリーンには、いつもの舌ペロペロ出しパフォーマンスが大写しに。
そして体は、ずっとピョンピョンしてる…
この人いくつになってもすごい体力…
と妙なとこに感心してしまう私。
中盤、盛り上がっているところで、甲本がTシャツを脱ぎ、会場大きな歓声。
シングル曲を次々と披露。バンドマンたちの魅力をたっぷり見せ、聴かせる。
クロマニヨンズの快進撃ぶりに、グリーンステージは最高潮!
大満足のオーディエンス。
“人間”たちが、“自由”に、“ロックンロール”し、こんなにガツンとくるカッコイイバンド。他にないかもしれない。
ステージ終わっての帰り際、甲本ヒロトはズボン、と、その下のものまで降ろし、みんなに、お尻を見せていた。。。
な、何ぃ?
そういうことよくするのかな?
自由さ、ふくらませすぎる、相変わらずぶりでした。
出店がいっぱいあるオアシスまで行って、夕ご飯を。
容器はちゃんと分別が鉄則!
味をお勉強、と、フジロック会場で人気のグリーンカレーを買ってみる。
結構ナス、パプリカの野菜が、ごろっと大きい。存在感大事よね。
味は、意外にも、手前みそですが、“一乗”の方がスパイシーでこくがあり、おいしい!ほんとう!
自信持って、「もっと旨いを目指そう!」と、決意新たにしました。
こっちはえびそば。油そばの海老だしバージョン。結構人気で並んでいた。
確かにうまっ!(写真下手で伝わらないかな、スミマセン)
19:20
DAMON ALBARN
デーモン・アルバーン
器用なアーティストなんですね。
メロディホンとか、いろんな楽器演奏しながら、多才ぶりを発揮。
会場をわかせてくれました。
イスをそのまま置いて、今度は再びオレンジコートへ。
途中、子どもと遊べるキッズランドもあり、小さなメリーゴーランドも。
ところどころライトアップされた飾りに、つい立ち止まり見つめ…。
オレンジコートに到着も、また残念なことに、ジェイク・シマブクロは、ちょうど終わってしまうところ。
「ありがとうございまシマブクロ~」
なんてあいさつが聞けただけ。これもしかたがないか、やれやれ。
レッドマーキーに戻って、YOKOさん(ONO YOKO 81歳。)のバンドステージを観たいところですが、
休憩もしたいよねと、諦め、この場に留まることに。
もっとタイムスケジュールを考えて、ちゃんと予習しておくべきだったと、反省。
21:20
FANFARE CIOCARLIA
ファンファーレ・チォカリーア ルーマニア奥地のブラス吹きの村から来日。
炎のジプシー・ブラスというふれこみに興味深々、まったく知らないバンドを、今年の私たちにとってのヘッドライナーと決め、観てみることに。
今年は自分の手帳にも“アーケイドファイアー”と記入してきたのに、どうしてもオレンジコートに吸い寄せられてしまう私たち。
10人ぐらいの編成。
なんてったって、速い早い!テンポよすぎのぶっちぎりさ!
世界最速ブラス・バンドといわれるだけあり、まずそのテクニックと豪快さに圧倒されます。
高速ビートなのに、簡単に吹いているように見えてしまう。
難しいリズムにメロディをこれでもかと。
高らかに鳴り響くトランペットの音は、とっても美しく繊細できれい。
驚いたり、うっとり聴き惚れたり…
どれだけ練習しているのかな。
でもそこはプロ集団。必死さ感じさせず、
陽気に明るく、余裕の笑顔で吹きまくります。
サキソフォンやユーフォニウム、チューバ、クラリネット、太鼓も、なんでって思うぐらいすごいパフォーマンス。
目の前で繰りひろげられる力強い音の重なり、オリエンタル風な美人ダンサーの華麗な舞いを観て、演奏を聴きこんでいくうちに、こちらもジプシーワールドへと引き込まれます。
意外と、若い人が多い、オーディエンスたち。
それぞれが、手を叩き、右へ左へとステップを踏み、踊って、楽しそう。
どこか陽気な中に、郷愁を感じさせるジプシー・ブラスミュージック。
さいごまで疲れ知らず、迫力あるスピード感で、みんなをノリノリにさせたブラス屋稼業集団でした。
アンコールも3回ほど応えてくれ、「サンキュー、フジ。サンキュー、フジ~!」
のあいさつのあとも、みんなの喜びの歓声がしばらく続いて消えなかったのが、印象的でした。
本当に、フジロックに来ると、世界にはいろんなスタイルの音楽、暮らしと一緒に愛されているうた、自然の中から伝わるリズムなど、ことばでは言い尽くせないドキドキの感動があり、楽しいです。
平和でなくては、開催できない音楽フェスティバル。
人々に、音楽の出合いと、元気をもたらすこのフジロックが、いつまでも続きますように。
2014年08月08日
フジロック’14 濃ーい一日第三弾
お知らせ
8月13(水)、14(木)日の二日間、お盆休みとさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
フジロック’14 7月26日
「はっきり言うけど、ファーストステージ、ここを選んだおまえたち!
センスいいぜ~ イエーイ!!」
ホワイトステージの横を歩いて行く途中、聞こえてきた。
ザ・スターベムズが今日のホワイトのトップのはず。
若さみなぎるフルスロットルな激しいドラミング、応えるように歓声。
気合いが入っている熱い様子が、ステージ外でも伝わる。
ホワイトステージは、二番目に大きな屋外ステージ。ハード系ロックバンドやエレクトロなど、実力派が揃う「裏メイン」とも呼ばれる所。いつも、強烈なパフォーマンスの、格好いいバンドが出演している印象です。
12:30
グリーンから20分ほど歩き、会場内かなり奥まった所にある、
オレンジコートに到着。
間に合えば少しでも聴きたかった。ホーメイ(喉歌。声帯の力で、口笛に似た音や、舌を動かし、きれいな倍音を紡ぎ出したりする独特な奏法)。
残念なことに、ちょうど終わっていた。会場が離れているから、どうしても一方を満喫すれば、一方を諦めることに…ああ…
木陰にイスを置き、まったり休憩。
風がぱったり止み、車の中に何本もあったうちわを、持ってこなかったことを後悔。
ヒカシューのリハ観ながらお昼ごはん。ガパオライス、700円を。
本当はスペアリブを食べたいのに、最近出回っているメニューをお試し。
炒めた挽き肉と野菜の具が少なく、味もちょっと物足りない。これはフジロックの出店の中では珍しいかも。(大抵は満足する味と値段です)
料金もこの内容では高い気がする。
13:20
ヒカシュー・フリー・インプロヴィゼーション・サミット
リーダーの巻上さんが尺八持って登場。
ゲストのホーメイの人との、声でのかけ合いが最高!
時折鳥のさえずりでおしゃべり?
人の声がこんなにもさまざまに自在に、喉で出せるなんて。
聴いたことのない低音の声に、魅了させられっぱなし。
心にグッと染み入り、知らぬ地の民族、風景までが、想像の心にひろがります。
勝手に遠くモンゴル地方に思いを馳せて。
(実際はロシア連邦トゥバ共和国の、世界的に有名な音楽ですが、私の見た目イメージはモンゴル)
次のゲストの坂田明さんを楽しみにしていたが、ホーメイを聴けたのが、いちばんの感動だった。
坂田さんは、ややコミックバンド的な
メンバーとのやりとりもあり、ヒカシューのノンジャンルな独特な音楽、インプロヴィゼーション(即興、アドリブ)を楽しんでいるようでした。
14;25
ふらっと隣のヘブンステージのお登紀さん(加藤登紀子)を見に寄る。
ちょっと観た間だけでも、平和や、今の社会はこれでいいのか、と考えて行動してる若者とのふれあいを語る場面などあり、おときさんらしさが満ちていました。
サウンドは結構重みのあるロックっぽい感じで、ベテランのバンド陣と、深い落ち着きある歌声が、「おときさんすごい、若い!」と思わせる素敵なフィールド・オブ・ヘブンです。
14;38
また5分ほど移動し、大友良英スペシャルバンドを観にジプシーアバロンへ。
ここは、アコースティックライブやトークが繰り広げられる小さなステージ。たくさんの人がしゃがんで待ってる。
大ヒット曲「あまちゃんのテーマ曲」で、待ってました!の盛り上がりスタート。楽しげな手拍子が起こります。
そのあと、いきなり「チェ・ゲバラに捧げる曲。あまちゃん流にやります!(笑)」
サックスがゆるやかに、ときに強く高低のある音で鳴り、とてもよい。どこがあまちゃん流かは理解できないけど…。
大友さんのギター演奏も、途中から入り、そこから一気にフリージャズっぽいサウンドのビッグバンドの展開に。目の前で、観て聴けるのが嬉しい。
所どころノイズ感あり、それがなかなかの精神の解放ミュージックと言ったらいいのでしょうか、心に浸透する。理屈抜きで。いいわあ。
続くエリック・ドルフィーの曲も、テンポ速い高揚感ある演奏で、大友ビッグバンドを知ることができた嬉しさが、心をいっぱいに。
再び10分ほど歩いてオレンジコートへ。
15:20
NARASIRATO ナラシラト
ソロモン諸島より来日。
私たちが今回、いちばん楽しみにしていたステージです。
衣装、なし(ほとんど裸です)。
楽器、竹筒5本ほどが二段に重なった笛と、大砲のように大きな、これも笛?と思いきや、しゃもじみたいなので、竹筒の穴を叩く打楽器とコンガだけ。
言葉、分からない。
なのに、なのに、期待通り、すっごいよかったです!
NARASIRATOとは、太陽を想って泣く、という意味で、雨の多い島での晴れ乞いの気持ちらしいです。
決して若くはなさそうなアーティストたちの、力強く躍動的で、幸福感漂うダンサブルな動き!
ステージ上のすべてが、私たちが知らない国、未知の世界のグルーヴ。
フォルクローレ調のヒュッ、ヒュッ、とした笛の風音は、アンデス音楽のそれに似ていますが、全然調子が違うのです。
まさしく太陽を呼び覚ますリズム。
後半、日本語歌詞での「マウント・フジ」になると、会場はにこやか度あふれる、よりウォーミングな空気に。
人懐っこい丸い目のヴォーカルの人が、うまいかけ合いで、グイグイみんなを乗せて、喜びいっぱいの会場となった。
『マウント・フジ♪ マウント・フジ♪ キミをワスレナイヨ~♪』
この衝撃的ナチュラルさ、Happyステージ。
絶対ワスレナイヨ~!!
ありがとう、ナラシラト!
2014年08月04日
フジロック’14 濃ーい一日第二弾
8月の13(水)、14(木)の二日間、お盆休みとさせていただきます。
それ以外は通常通りの営業です。
よろしくお願いいたします。
フジロック’14 2日目
私たちが行った7月26日は、天気がいつ崩れるかなんて心配は必要ないほど、雲の動きも雷の気配も落ち着いた、恵まれた天候の一日でした。
11:09
レッドマーキーを出て、次は、5分位で移動できるグリーンステージへ
THE HEAVY ザ・ヘヴィ
1時間ほど前にイスを置いた頃に比べると、「うわぁ」っと声をあげるほどの、超満員のステージ前。。。
さすが、巨大野外ステージのグリーン。
さすが、日本でもこんなに人気、ザ・ヘヴィ。
(コーラのCMのせいかな)
遠くのほうまで、午前中なのにもう人がいっぱいです。
苗場も暑い、夏の昼前。
ここでは、イスに座り、リラックスタイム。
ステージ前からかなり後方のゾーンで、熱いステージのTHE HEAVYを楽しむことに。
ちょっと離れた所から聴こえてくる、ソウルフルな歌声や湧き上がる歓声。
そよそよと頬をなでる風。
なんて気持ちいいんだろう。
ときどきささやくような細く切ない、少しかすれた声。だんだんとボーカルに迫力が増し、R&B色たっぷり。
ギターとバリトンサックスだと思う重厚なバックの音に、コーラス隊も入り、さらに厚みが加わる。
スクリーンに目をやれば、たくましい腕がマイクを握り、ほとばしる汗が額に、その腕に、光る。
ボーカリスト、スワビーの熱唱と、サイケな音のフレーズが、何とも夏フェスに似合いすぎ!
アルコールなしで、十分酔える。
ああ、これぞ “夏フェス酔い” の瞬間。
「Same Ol’」 が流れてきたときには、座っているのは落ち着かず、
立ち、
手を挙げ、
体を揺らし、
「セィーム オール !」の大合唱一員に。
ステージ上からの、一体感を共有したいメンバーらの気持ちが、客席後方の遠巻きからでも伝わる、クールな、ザ・ヘヴィのフジロックでした。
ついついステージにくぎ付けになり、写真少なくてごめんなさい。
次回は、私たちがいちばん多く観るジャズやワールドミュージックが展開されるステージ、オレンジコートの様子、お知らせいたします。